水根貨物線再訪3
落石注意。 こんな一抱え(と言っても抱えられないが)もある岩の欠片が落ちている。 やはりここは相当に険しい峪なんだと実感させられる。 ↑の落石主の切り通し。 前回の切り通しより小規模だがこちらも見事。 ここもウットリ見てちゃって、先行している仲間はもう見えない。 |
|
これがどこの橋だか判らなくなってしまった。 というのは私が憶測で作った巨大地図と数が合わないのだ。 調べによると、水根貨物線には23のトンネルと23の橋があるとういう。 巨大地図上にはもう23の橋を描いてしまったのだ(^^;。 もしかすると、奥多摩駅の直近の橋は橋ではなく桟橋的なモノなのかもしれない。 そうすると惣岳トンネルと梅久保トンネルの間にあるこの橋を足せば数が合う。 今のところ、そういうことにしておく。 こりゃぁ全容解明にまた行かねばならんな。 |
|
梅久保トンネル東側坑口。 キチンと埋められ補強された石垣が美しい。 坑門にはメッセンジャーの・・・なんつったらイイんだ? 支点??・・・ま、イイや。 セトモノの碍子(白いのがそれ)も残っていた。 |
|
梅久保トンネル内。 ガードレール。 ・・・ガードレール!? 何故に一枚だけ?。 あれ? 前回探訪時にあったか?こんなもん。 確かに前回は水根線との出遇いは偶然であったとはいえ、マナコが四つしかなかったとはいえ、装備の灯りが暗かったとはいえこれを見逃すとは思えない。って事は、この二週間の間に誰だかが持ち込んだのか。 ・・・なにゆえ???? トンネル内に?? |
|
梅久保トンネルを出て。 コンクリート橋。 この橋も立派な橋である。 この橋からは多摩川への眺望がある。 都心に住んでいる方々には観光の対象となる険峡である事が垣間見える。 |
|
しかし橋上は廃である。 この写真を見て思ったのだが、 2次元である写真てのは、より困難に見えるんだな。と。 この写真は今歩いて来た方向を振り返って撮影したものなのだが、ドコをどう歩いて来たかおそらく判らないでしょう。 しかし、実際現地を歩けばなんら障害となるモノは無いのだ。 もっとも「ちょっとでも肌に触るモノは汚らわしくてよ♪」的な人には無理だが。 |
|
↑の橋上より眼下に見える青梅街道の白髭トンネル標識。 「延長359m」。 |
|
師匠・・・あぶね〜んすけど。 なにをしてるのかと思い近づくと山ブドウを見つけていた。 二人してクチに含んで噛んでみる。 ちょっとだけ酸っぱくて ・・・・大いに渋い!! |
|
白髭トンネル西側坑口上。 むき出しの岩盤。 落石覆いも無いので危険な場所だ。 |
|
坑口の横にちょっと出て振り返って撮影。 どう?カッコいいでしょ♪ ちゅ〜か、よく造ったよなぁ、こんな険しいトコに。しかも2年ぽっちで。 |
|
白髭トンネル東側坑口。 このトンネルのすぐ下、奥多摩昔道沿いに白髭神社がある。ここは巨大な石灰岩でできた「白髭の大岩」が御神体だそうな。 ”白髭神社”で検索してみたらなんとあの「猿田彦大神」が出てきてしまった。(笑) |
|
ちょっと判りづらいと思うが、↑の写真の山側斜面である。 ここは相当に危険だ。 なぜかというと、普通自動車1台ほどもあろうかという巨岩が今にも落ちてきそうな場所なのだ。 とっとと退避! |
|
そして、その斜面を切り通したもんだから補工も相当にしてあった。 見える斜面全て石垣なのだ。 路面から1段目が6〜7mほどで、2〜3段目がそれぞれ3〜4mはあろうか。 その高さは師匠との対比でなんとなくお判りいただけるだろう。 え?私はどっから撮ってるんだって?? 谷側の3m、幅50cmほどの天辺から撮っている。よって、ファインダーを覗いた時によろけると危ない。(笑) |
|
一面楓の落ち葉。 陽があたっていればさぞ綺麗だろうな。 ゴロゴロ転がってみたかったが、落ち葉の下にはバラスト(砕石や砂利)が敷いてあって痛そうなのでやめた。 |
|
マムシ草の実。 こヤツ、廃な場所や荒れた・・・荒廃と書けばイイのか。 そのような場所でよく見かける。 実はどぎつい色なので一瞬びっくりする。 実になる前の花の時代にはヘビが鎌首を持ち上げたように見える。 名前の由来は茎の模様がマムシに似ているからだ。茎、撮ってないけど。 |
|
さて、どうすんべ。 どうすんべとは、この先巨大ガーター橋が待っているのだ。今回は人数も多いことだし、危険だし、少し戻って奥多摩むかしみちを行く事にしよう。と、事前には話し合っていた。 が、どうにも奥多摩むかしみちに降りられそうな場所が見つからない。 となると渡るしかない。 「渡るのかよ・・……(-。-) ボソッ」 出た! モーちゃん! 超ビビりモード!!(笑) |
|
私はというと、こんなトコから撮ってたりして。 楽しい♪ 師匠はスタスタと先行。 それを追うモグラ親子。 どううやら子モグラもかなりの高所恐怖症らしく、小声でボソボソと何か言っている。 モーちゃんタイプか。 そういや体型も似てるな。 がんばれ!子モグラ!! |
|
私は2度目で相当に慣れてしまったらしい。 だが、油断は禁物。 ここから落ちれば大怪我じゃ済まない。 んでもなんかすっげー楽しいんすけど♪♪ こんなモーちゃんの後ろ姿や、 モーちゃんに追いついて、案内なんかしたりして。 「え〜、右手に見えますのは奥多摩むかしみちでございます。」 モー「・・・」 あれ?聞こえなかったかな? そんじゃ「下に見えますのはおいしそうな柿でございま〜す♪」 「え〜、下と言いますのはこんなに下なのでございますぅ〜♪」 「右手後方をご覧ください猫発見! お客様!猫ですよね・・・」 「うるさいよっ!!」 せっかく案内してやってんのに。チッ。 怒られたので車線変更!(笑) このまま突然追い抜いてやろうかと思ったが、びっくりして落ちでもされたら面倒なのでやめた。 |
|
第五境トンネル西側坑口より振り返って。 廃だなぁ。 塗装 昭和38年12月29日 橋名 第四境橋梁 位置 3k595m29 施工 墨田塗装工業KK 私が生まれる2か月前か。 しかしまぁ、年の暮れも押し迫った時に出来た橋なんだな。 この日の夜は打ち上げで酒盛りだったろうな。 そして30日は二日酔い。 31日は紅白を見て、除夜の鐘を聞いて。 無事に工事を終えられた工夫には良い正月を迎えたんだろうなぁ。 今回はこれでおしまい。 まだま〜だつづく。 確実に年越します。(笑) |