東京大学演習林軌道 入川軌道

2008年5月4日。
かねてからサトシさんに誘われていた入川森林鉄道に訪れる機会を得た。
森林鉄道・または森林軌道、林用軌道と多彩(?)な通称がある山の中の軌道。
未だ枕木や鉄路が残ると言う関東荒川現流域の入川沿いに残る軌道跡。
ワクワク100倍で出かけた。
軌道の歴史
東京大学大学院農学生命科学研究科附属科学の森教育研究センター秩父演習林発行 「科学の森たんけん4 秩父演習林の歴史」より引用加筆 080516追記
入川軌道  総延長 5.620m
大正12年4月(西暦1923年)
大正13年7月(1924年)

昭和 2年9月(1927年)
昭和11年5月(1936年)
昭和14年4月(1939年)
昭和26年4月(1951年)
昭和29年4月(1954年)
昭和45年  (1970年)
新設工事 八間橋より着工(延長 1.437m)
継続施工 矢竹沢入口まで開設(総延長2.500m)

関東木材合名会社に対し使用許可を与え、川俣〜矢竹沢間2.617mに軌道施設
延長工事 赤沢谷に至る2.500mを施工し入川軌道完成
関東木材合名会社所有の敷設軌条2.880mを買収
軌道道床改良工事に実行着手
北海道演習林より軌条の移管を受ける(軌条全線に渡り交換)
2.810mの軌条を撤去(これはおそらく川又から矢竹沢区間 よって矢竹沢より赤沢出合までは残存)
赤沢軌道  総延長 2.378m
昭和24年5月(1949年)
昭和26年  (1951年)
昭和44年8月
赤沢流域に斫伐地域移行 軌道新設工事に着手 1.187m施工
1.200m新設延長 完成
全線撤収 軌条、枕木残存

斫伐」読み方は“しゃくばつ”で良いのか? 個々は【きる】と言う意味なのだが。

例によって、巨大地図を作ってみた。
500KBに抑えてみたが、まぁ物好きな方は画像クリックして別窓で見てくれたまへ。(笑)


 この写真・・・
何をどう考えて撮ったのかまるっきり忘れていて載せる気も無かった。ただ、この建物も古いなぁ、当時のものなんだろうな〜となんとな〜く思っていた。

現在この建物は「川俣学生宿舎」として現役である。
しかし、元々は木炭倉庫として建てられたものだった。道理でひと際デカかった訳だ。

左下に見える茶色の屋根の建物はなんだろう?。
ん?・・・これは!!
やるな東大。ベランダの足場にレールを使って補強してあった。
やっぱ、また行かねば。
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080516追記
  デルタ線

左に入川を渡る八間橋上を通る滝川軌道
右は入川軌道


080522追記

 森林軌道跡初体験♪


もうここは軌道跡なのだ。
上に通る立派な橋は現道140号国道。
ふと見ると透き通った水場が。
川俣第2組

とある。
この地区の軌道を管理していた“組”
なのだろう。
この地を訪れた後に調べて解った事なのだが、林業でそうとうに栄えたらしい。
銭湯や娯楽施設であるパチンコ店まであった。
パチンコ店と言っても現在の様な煌びやかな店構えでなく精々10人程度が立って打つ店だっただろう。それでも娯楽施設があったって事は一時的であってもかなりの繁栄があったのだとおもう。
さぁ、ここから徒歩ですよ。
写真は悪いが天気は良さげで楽しい一日が始まりますよ〜♪


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