水根貨物線

未だ廃線となっていない休線。
思いがけず出遇ってしまった。

そもそもは空いた日曜の時間を埋めるべくだったのに。
水根線の歴史は各々の調べに任せるがちょっとだけ。


水根貨物線は東京都水道局が小河内ダム建設のために造った資材運搬用鉄道だった。
昭和25年起工
昭和27年竣工
昭和32年、小河内ダム竣工によって役目を終える。
正式名「東京都専用線」
別名「小河内線」「水根線」とも呼ばれた、C10・C11型蒸気機関車が走る鉄道だった。
その後国鉄に買収され、ダム完成後には電化して青梅線と直通するはずだった。
だが実際それは行われず、西武鉄道に譲渡される。
西武鉄道は奥多摩の観光用にと目論んだが東京都がそれに「まった」をかけた。
貴重な水源である奥多摩湖の観光利用を禁じてしまったのである。
そうした事があり、現在は奥多摩工業へと所有権が移っている。

今回のレポは長編になりそうです。  いや、なります。


追記
うすらデカイ空中写真に路線想像線を書き込んだ画像が別窓で開く。
2メガ近くあるので物好きな方だけ画像クリックして見てくださいませ。


「国土画像情報(カラー空中写真)国土交通省」
この画像、加工しても赤字のように記せば堂々と載せても良いらしい。

そんでもって、遇っちゃったからにはさ。
辿っちゃったのだわ。


←に地図を載せる。
画像クリックでバカデカイ元画像を別窓で表示する。

本来は水根線を辿る目的ではなく、
「奥多摩むかしみち」を辿ってみようだったので奥多摩駅から北に延び、通称Ωループ橋は見ていない。

後の机上・・・ってか、ネットで調べただけだけど、こんな感じであったのではないかと。
ネット地図の中でもゼンリン地図だと水根線のがある程度特定出来たので想像図を作ってみた。
本当にこの辺かな?ってな感覚で記した地図なので信じるべからず。

10時10分、氷川大橋から日原側を望む。

西武鉄道で販売している「奥多摩ハイキングフリーきっぷ」を買った。青梅線内なら2日間乗り降り自由なのだ。しかもかなり割安。
知りたい方は西武鉄道HPをご覧あれ。


さて水分、食糧を買い込んで「奥多摩むかしみち」へ出発だ〜あ〜イイ天気♪

でも、どこだ入口?
店のおばちゃんに聞いたらこの氷川大橋を渡ってちょっと行った(奥多摩湖側に)先に右に曲がる小道があるとのこと。
あんじゃん!
こりゃ歩きの人はまず見落とさないだろう。

なになに?10キロメートル。。。歩けるかな。
最近釣行回数激減だし、10キロをぶっ通しで歩いたことなんて・・・あ、高校のマラソン大会を走らず歩いたっけ(笑)。

しかしこの地図板、南北逆なんだよな。
一瞬位置関係がこんがらかったぞ!
さて、青梅街道を右に入り、30mほど行くと標識がある。

しっかりした観光遊歩道になってるんだね。
羽黒三田神社へと続く階段。

この階段、すんげー急。
っつーか、↑の標識からの道もすんげー急!
20度ぐらいあったんじゃないかなぁ。
写真撮るの忘れた。
「奥多摩ウォーキングトレイル」の標識。

3番、なんて読むんだ?きおにき?じゃないだろ。
お!

左に立派な石垣がちらっと見える。
その上へと続く石段。
ほぉ〜、こんなとこに民家があるんだ。
通勤するの大変だなぁ〜なんて思いながら。
あれ?この石垣と民家が建ってる石垣との間に平たい場所があるぞ?

と、ちょっと登ってみた。

ぬおっ!!


ト、トンネル!


この出遇いは全く予想してなかった。
しかし、デカイな。
おそらく青梅から奥多摩までで13本(だったと思う)あったトンネルと同じ規格だ。
今にも電車が出てきそう。

画像右端に写る「火の用心」は昭和30年前後のものだろうか?。
トンネル内部。

ちなみに奥多摩湖側から氷川側、東へと進んで見た。

内部はすんごくキレイ。
竣工から55年も経っているとは思えない。
ここはまだ整備されているのか。
氷川側へ抜けて。

先に民家が見えたのですぐに引き返してしまった。奥多摩湖側を早く辿りたくなっていたのが災いして後に後悔することになった。
この先を辿れば巨大なループ橋があるとは知らずにいたからだ。

また行かねば。
氷川側、東側坑口。

山の斜面の傾きが奥多摩湖側と逆になっている。
小さい尾根をこの隧道で斜めに抜けているからなのか。
銘板

 第三氷川
施工 熊谷組
 昭和27年


第3て事は少なくとも氷川側にあと2本トンネルがあるのか。
と、帰宅後、写真を見てて思った。
よっぽど冷静じゃなかったんだな、私。

あ、そうそう。
今回も急なお出かけだったので相棒はいつもの「モーちゃん」です。
西側坑口付近。

ここの巻部分だけ妙に赤い。
なんだろ?
鉄分?
西側坑口を出て振り返って。

モーちゃん「暑い!!」と言って上着を脱いでるの画。

モーちゃんとの対比でこのトンネルの大きさが判る。

真ん中の階段はおそらく上の民家へと続くものだろう。
これも帰宅後に気付いた(笑)。
踏切。

赤い線が軌道敷で黄色い線が奥多摩むかしみち。

一応立入禁止になっていたのでしょうがなくむかしみちを歩く事に。
踏切から振り返って。

こう見るとちょっと怖いね。(笑)
軌道敷とむかしみち。

杉の植林だらけの奥多摩でも紅葉がキレイな場所もあるんだなぁ、と実感。


ん?
軌道敷、なんか様子が違ってる様な・・・
むかしみちより下を見る。


うおっ!橋じゃん!

降りてぇ〜

   歩きてぇ〜


でもここはちょっと危険かなぁ。
ガーター橋(←勉強した(笑))っぽく、枕木の間が抜けてるもんなぁ。
    

    高ぇ〜し。
お!電柱!!

ん?電柱?
ここは電化されてなかったはず。
連絡用の電話線かトンネル内照明用か。


 しかし・・・降りてぇ〜なぁ〜。

モーちゃん、降りちゃダメ??






降りちゃった。

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