吹上峠
今回はまず青梅市長のコラムをご覧いただきたい。
江戸時代から始まる吹上峠の歴史をわかりやすく説明している。
黒沢2丁目と成木8丁目の間に標高281bの吹上峠があります。この吹上峠を越えるために、「文政の切通し」「明治のトンネル」「昭和のトンネル」「平成のトンネル」が整備されてきました。 まず、文政11年(1828年)に、北小曾木村や上成木村から師岡まで、石灰(いしばい)を運搬する牛馬が通行しやすいように、この峠の頂上部を約9b掘り下げ、切通しとしました。明治になると人馬の往来も増えたことから、明治37年(1904年)に東京で初めての道路トンネルとなる「明治のトンネル」が開通しました。延長112b、幅員3・3b、天井の高さ2・8bで、路面は切通しより46・7b低くなりました。現在は敷地が民地であるトンネル部分を除き、上部の切通し部も含め市道になっています。 トンネルは危険防止のため両側の入り口にネットフェンスを設置し通行止めにしています。 戦後、昭和のモータリゼーションの進展に伴い、バスやトラックの通行のできる道路が必要となり、昭和33年に「昭和のトンネル」が開通しました。延長248b、幅員5・5b、天井の高さ4・8b、路面は旧トンネルより約20b低くなりました。現在は昭和34年に植樹された見事な桜並木のある成木側のトンネルに至るアプローチを含め東京都が管理しており、トンネル内も歩けます。 現在の「平成のトンネル」は、平成5年に開通し、今年で10年が経過します。延長604 b、車道幅員7b、歩道幅員1・5b、天井の高さ6・3b、黒沢側坑口から成木側に向け約33b下るため、成木側のアプローチは不要となっています。 同一個所での4代にわたる「吹上峠みち」は、道の博物館ともいわれております。青梅の歴史、道路や交通の歴史を知るうえで貴重であり、文化遺産として保護し、活用していきたいと思います。 青梅市長 |
まずはここ。
吹上明治隧道成木側坑口手前。
ここの左側から旧旧旧道跡を探した(前回の写真に書き足した・・・どうにもヘロヘロですんません)。
2007年11月4日探訪
で。 11時55分江戸道発見。 路が判るだろうか。 この写真は峠と逆方向を撮っている。 その手前の写真は無いのかと? ハイ、すぐさま適当に斜面に取り付いてしまったので写真撮ってないんですよ。 道の痕跡を探すのに夢中でね。 以後気をつけます。(笑) |
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峠方面を撮って見た。 なんとなく鞍部、切り通しが見えている。 が、ここを直登するわけではない。 |
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峠へと向かう路。 真ん中の砂利敷きの様な人一人分の踏跡が続く。 ←カーソルを乗せると踏跡を示す。 |
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ん? あれ?! もう??? |
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「文政の切通し」 江戸道発見から3分! え?!・・・さんぷん??? なんだか呆気なさすぎやしやせんかね? だってさぁ、179年前に出来た切り通しよ。 鞍部を9mも掘り下げて造った道よ。 こんなに安穏と辿り着いて良いものかと。 んでもちょっと冷静になれば人馬、牛が通行するには相当な険路であっただろうな。 |
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そんな”険路”でのひとコマ。 こヤツは例の?120きろぐらむ君である。 イイヤツなのである。 アタシの足枷、手枷、時には重枷となり、アタシ自身の無謀さを抑えてくれる存在なり。 でね 巨漢の割にはキビキビ動くのよね。(笑) |
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東京都 立派な東京都である事実。 |
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切り通しの元鞍部であろう所。 |
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切り通しより青梅側。 見た瞬間この先の道は無くなってるのかと思った。 |
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振り返って「文政の切通し」 この写真の方が9m掘り下げの規模が解り易いかも。 |
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道は続いている。 | |
九十九折出現?! |
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ヘアピンカーブ。 解る? 右上から相棒の位置にほぼ90度曲がってる道が。 ここを人と馬やら牛やらが石灰を運んでたってんだから...先人に感服。 |
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杉並木路。 ここね、 アタシは見落としてたのよ。 後ろを歩く相棒が 「ギルさん!ここイイ!♪」 と、少し戻って撮ったのがコレ。 確かに気持イイ♪ 整然と並んだ杉。 杉は色々な事由があり良くも悪くも日本の樹である。 この姿はちょっと感動。 |
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石垣。 わかる? この江戸道にも石垣で補強された部分があったらしい。 その、あったらしい石垣を撮ったのだが、 崖に降りれず右手をメイッパイ伸ばしてカメラ任せのオートフォーカスで撮ったのだ。 見事!予想通り手前の葉っぱにジャスピン!(爆) その後ろの苔っぽい色(ってのも曖昧だなぁ(^^;)の部分がちょっとだけ残ったのか露出したのかわからんが石垣である。 |
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12時26分旧道へ。 正味31分間の探訪であった。 短いな!! 正直そう思った。 しかし、ここは江戸時代から明治、昭和、平成と続く歴史のある路。 初体験という事もあり、私には記憶に濃く残る路群になるだろう。 ありがとう吹上路達。 |